対応エリア 神奈川 東京 埼玉 千葉

お家のお困りごとは何でもご相談ください

受付時間 9:00~18:00

リフォームコラム

2026.01.19

マンションの24時間換気システムの交換費用を徹底比較!相場や業者選びでもう損しないコツ

24時間換気

マンションの24時間換気システムは、壊れた瞬間よりも「よく分からないまま決めた選択」で家計と住環境に大きな差が出ます。管理会社に言われるまま高い交換費用を払うか、安さだけで業者を選んで騒音や逆流のトラブルを抱えるか、24時間換気を止めて結露とカビで後からリフォーム費用が膨らむか。どれも避けられる損失です。

この記事では、マンション特有の専有部分と共用部、管理規約という制約を踏まえながら、「今は掃除で済むのか」「モーター交換で足りるのか」「本体ごと交換すべきか」を実務レベルで切り分けます。そのうえで、24時間換気システムの交換費用の相場と内訳、ダクトや天井裏の条件で金額がなぜ変わるのか、見積書で確認すべきポイントまで整理します。

さらに、DIYでどこまで触ってよいか、管理会社経由やメーカー、家電量販店、地元リフォーム業者など依頼先ごとの「本音のメリット・デメリット」を具体的に比較し、交換後に「音がうるさい」「逆流する」といったよくある失敗を防ぐ方法も解説します。この記事を読み切れば、あなたのマンションで最適な交換タイミングと依頼先、適正な交換費用の目安が自分で判断できるようになります。

CONTENTS

まずはここから!マンションで24時間換気システムが交換レベルかを見極めるチェックリスト

「そろそろ寿命かな…でも修理で済むなら費用は抑えたい」。現場でも、最初の相談はほぼこの迷いから始まります。交換か様子見かを判断するには、感覚ではなく症状・年数・安全性の3点をセットで見るのが近道です。

故障のサインや寿命の目安はどこで線を引く?

まずは、今出ている症状をチェックしてみてください。

  • 運転中に「ゴーッ」「ブーン」という低い騒音が以前より大きい

  • 「キーン」「ジジジ…」という高い異音や断続音がする

  • 洗面所やトイレで湿気がこもりやすくなった

  • 風量切替をしても吸い込みの強弱が変わらない

  • スイッチを入れても数秒おいてから回り始める

換気扇やモーターの寿命の目安は、マンション竣工から10〜15年あたりで不調が出始め、15〜20年で交換検討、というパターンが多いです。設置から15年以上経過しているのに上の症状が複数当てはまる場合は、修理より交換を前提に費用を検討した方が、トータルコストが読みやすくなります。

掃除で済む不調と、交換しないと危険な状態の見極めポイント

不調がすべて故障とは限りません。掃除と点検で劇的に改善するケースもよくあります。

掃除で改善しやすいパターンは次の通りです。

  • 吸い込みは弱いが、音は静か → フィルターや換気口のホコリ詰まり

  • 浴室の天井付近にだけカビ → 換気時間不足や運転モードの問題

  • トイレ・洗面所のにおい残り → 給気口の汚れ、窓を全く開けない生活

一方、早めに交換を検討した方がいい「危険サイン」はこちらです。

  • モーター付近から焦げ臭いにおいがする

  • 運転中にカラカラ・ガリガリという摩耗音が続く

  • 本体を軽く触ると異常な振動が伝わる

  • ブレーカーがたまに落ちる、壁スイッチが熱を持つ

この段階で無理に使い続けると、モーター焼損や配線トラブルにつながり、修理費用だけでなく安全面のリスクも一気に上がります。私の視点で言いますと、天井裏の配線が炭のように焦げていたケースもあり、「もう少し早く相談してくれれば…」と感じる場面が少なくありません。

24時間換気を止めたままにしたマンションでよくあるリアルトラブル

電気代節約のつもりで、スイッチを切ったまま数年…という住戸も現場では珍しくありません。その結果どうなったかを、よくあるパターン別にまとめると次のようになります。

状況 よく起きるトラブル 最終的にかかった費用のイメージ
浴室の換気をほぼ使わない 天井とコーナーの黒カビ、パッキン劣化 カビ取り+コーキング打ち替え、数万円台
室内全体で換気を止める 冬場の結露、窓枠やクロス裏のカビ クロス張替え・下地補修で十数万円規模
長年ほぼ無換気 収納内部のカビ臭、布団や衣類のダメージ クリーニングや買い替えも含めると不明瞭な高コスト

一度カビが壁紙の裏まで入ると、単なる掃除やクリーニングでは追いつかず、内装リフォームとセットの工事になります。換気の電気料金は毎月の数百円レベルですが、止め続けた結果、数年後に桁違いのリフォーム費用を支払うことになった方もいます。

ポイントは、「止めるか回すか」の二択ではなく、

  • フィルター掃除や本体クリーニングで性能を維持する

  • 不調が出たら症状と年数から修理か交換かを冷静に判断する

ここを押さえておくと、余計な出費を抑えつつ、家族の空気環境と健康リスクもコントロールしやすくなります。次のステップでは、専有部分と共用部分の境界や、費用負担の考え方を掘り下げていきます。

マンションならではの24時間換気システム事情!専有部分と共用部分や管理規約の見落としがちな境界線

「どこまでが自分の持ち物で、どこからがマンション全体の設備なのか」。ここをあいまいなまま工事を進めると、費用トラブルや管理組合との摩擦につながります。現場では、この境界線を読み違えて工事日直前でストップがかかるケースも珍しくありません。

室内換気扇や24時間換気システムは専有か共用か?押さえておきたいパターン解説

まずは、よくある区分をざっくり整理しておきます。

設備・場所 専有になることが多い部分 共用になることが多い部分
浴室・トイレ・洗面所の換気扇 本体、フード、スイッチ、配線 天井裏のダクト、縦ダクト、屋上ファン
キッチン換気扇 レンジフード本体、内部モーター ダクト、外壁側のフード
24時間換気システム本体 天井裏の機械本体、室内側グリル 共用ダクト、屋上の排気設備
換気口(給気口) 室内側カバー、フィルター 外壁開口部そのもの

ポイントは、「目に見える機械は専有」「空気の通り道は共用」になりやすいということです。ただし、設計思想や築年数によって例外もあるため、必ず管理規約と図面で確認する必要があります。

24時間換気の後継機種に入れ替える際、共用ダクトの静圧や風量を無視してパワーの強い機種を選ぶと、他の住戸で逆流や騒音が発生することがあります。自分の部屋だけの問題ではなく、「縦一列の仲間と空気をシェアしている」という感覚が大切です。

管理規約や長期修繕計画書で必ず確認すべき3つのポイント

工事を検討するとき、最初に開くべき書類は次の3つです。

  • 管理規約

  • 使用細則(工事申請のルールが書いてあることが多い)

  • 長期修繕計画書

見るべきポイントは、この3点に絞ると分かりやすくなります。

  1. 費用負担区分

    • 「換気扇本体は専有」「共用ダクトは共用」と明記されているか
    • 共用部に接続する工事のとき、事前承認が必要かどうか
  2. 工事可能時間と手続き

    • 平日昼間のみか、土日可か
    • エレベーター養生や作業届が必要か
    • 出入りする業者の車両制限があるか
  3. 仕様変更の可否

    • 他メーカーへの変更は届け出か、承認制か
    • 24時間換気を停止できないルールになっていないか
    • 将来、長期修繕で共用ダクト側を更新予定かどうか

長期修繕計画に「排気設備更新」と書かれているなら、今は最低限の修理にとどめておき、全体更新に合わせて本体ごと入れ替えた方がトータルコストを抑えられるケースもあります。

管理会社に全部任せてしまうと損になる本当の理由とは?

管理会社経由で依頼すると安心感はありますが、現場では「それだけで決めるともったいない」と感じることが多いです。私の視点で言いますと、理由は次の3つです。

  • 実際の施工は別の地元業者が行っていることが多い

    管理会社は窓口で、工事自体は下請の施工会社が担当するケースがほとんどです。このとき、

    • 管理会社の手数料
    • ポータルサイトの紹介料
      が上乗せされ、同じ工事内容でも金額が一段高くなりがちです。
  • 「指定業者のみ」と言われても、規約上は届け出でOKな例がある

    案内では指定業者と書かれていても、規約を読むと「管理組合への事前申請を行い、承認を得た業者」と書かれているだけのパターンがあります。
    地元のリフォーム会社にも見積を取り、内容と金額を比較したうえで指定業者を選ぶのか、別業者にするのか決める方が納得感は高くなります。

  • 現場調査の深さが違うと、追加費用リスクが変わる

    管理会社経由だと、型番だけを聞いて「標準工事」で見積が出てくることがあります。
    一方で、天井裏のダクト経路や梁とのクリアランスまでしっかり確認する業者は、

    • 点検口の有無
    • 共用ダクトの状態
    • 既存配線の取り回し
      を見たうえで、「追加工事が出る可能性」を事前に説明します。結果として、最初の見積は高めでも、工事後に予想外の請求がないという違いが出やすくなります。

管理会社を敵に回す必要はありませんが、「相場と条件を自分でも握ったうえで相談する」ことで、同じマンションでも財布へのダメージを減らせる可能性はぐっと高まります。

気になるマンションで24時間換気システムの交換費用は?本体やモーターや丸ごと交換でどう違う

「音もうるさいし吸ってる気もしない。でもいくらかかるか分からない…」多くの方がここで手が止まります。費用の中身を分解すると、自分の部屋でどこまでやるべきかがかなりクリアになります。

24時間換気システムの交換費用の基本内訳と相場レンジ

費用は大きく次の4つに分かれます。

  • 本体(またはモーターなどの部品代)

  • 施工費(天井開口・取り外し・取り付け・調整)

  • 廃材処分費(既存機の撤去・運搬)

  • 出張費や諸経費(駐車場代、共用部養生など)

ざっくりのイメージは下の表が目安です。

パターン 本体・部品 工事・諸経費 合計の目安
モーターのみ交換 数千〜2万円台 1〜3万円台 1.5〜5万円前後
換気本体のみ交換 1〜4万円台 2〜4万円台 3〜8万円前後
浴室乾燥機一体型 4〜12万円台 3〜6万円台 7〜18万円前後

同じ「換気扇交換」でも、共用ダクトに接続されているか、天井点検口があるかで施工時間が倍近く変わり、工事費にそのまま響きます。

モーター交換だけで済むのか、本体丸ごと交換すべきかの費用比較

「モーターだけ替えれば安いのでは?」という相談はとても多いです。判断の軸は次の3つです。

  • 設置からの年数(寿命)

    フル稼働の24時間換気は、10〜15年を超えると本体の劣化も進んでいることが多いです。

  • 部品供給が残っているか

    メーカーの補修部品が終了していると、モーターだけ欲しくても手配できません。

  • 再トラブル時のトータル費用

    ここでモーター交換→数年後に別部位故障→再度出張・工事、となると結果的に本体交換より高くつくケースもあります。

状況 モーター交換が有利なケース 本体交換が安心なケース
設置からの年数 10年未満 12〜15年以上
症状 異音のみ・回転ムラ 吸い込み低下・異音・振動が複合
メリット 初期費用が抑えられる 再故障リスクが低く長期的に割安
デメリット 再訪問でトータル高額化のリスク 一度の出費が大きい

私の視点で言いますと、「築浅でピンポイントな故障」はモーター交換、「築15年前後であちこちガタつき」は本体交換を軸に検討すると失敗が少ない印象です。

浴室乾燥機や暖房機との一体型交換時の総額と見落としポイント

マンションで多いのが、浴室の乾燥・暖房・24時間換気が一体になった天井埋込タイプです。ここは金額の振れ幅が大きく、次の点を必ず押さえておきたいところです。

  • 本体価格帯が広い

    シンプルな換気+乾燥のみか、暖房・涼風・タイマー高機能型かで本体価格が大きく変わります。

  • 天井裏の梁とダクトの取り回し

    カタログ上は「後継機対応」でも、天井裏で梁と干渉して微妙に納まらず、追加の開口やダクト調整が発生し、工事費が膨らむケースがあります。

  • 共用排気ダクトへの影響

    風量が強い機種を1戸だけ入れると、共用ダクト内の圧力バランスが崩れ、他住戸で逆流音や臭いトラブルが出ることがあります。静圧・風量の選定は、マンション全体を見ている業者に相談した方が安全です。

チェックポイント 見落とすと起きやすいトラブル
既存機種の型番・サイズを控える 当日「入らない」「追加工事」で金額アップ
共用ダクト方式の確認 逆流・騒音で近隣クレーム
分電盤の容量・電気配線 暖房機能追加時のブレーカー落ち

浴室一体型は、「今だけ直せればいい」か「数年後の浴室リフォームも視野に入れるか」で正解が変わります。将来ユニットバスごと入れ替える予定があるなら、高額な高機能機種ではなく、必要最低限の後継機でつなぐ選択も検討する価値があります。

なぜその金額に?マンションで24時間換気システムの交換費用が決まるプロ目線の理由

「同じような換気扇なのに、なんでうちだけ高いの?」と感じたら、そこには現場でしか見えない理由があります。電気代の節約どころか、選び方を間違えると「交換工事なのにカビと騒音が悪化した」というケースもあります。

同じマンションでも金額が変わるのはダクト経路や天井裏の条件にあり

費用を左右する最大の要因は、本体そのものより設置条件です。とくにマンションでは共用ダクトと天井裏の状況がシビアに効きます。

  • 天井点検口の有無

  • 梁とのクリアランス(本体を出し入れできる隙間があるか)

  • 共用排気ダクトまでの距離と曲がりの数

  • 浴室やトイレ、洗面所とどのように連結されているか

天井裏にほとんど手が入らない造りだと、職人が「片腕だけで作業する」ような状態になり、作業時間が倍近くかかることもあります。逆に、点検口が近くにありダクトがストレートなら、工事は短時間で済み、交換費用も抑えやすいです。

共用ダクトとの接続位置も重要です。ダクトの口が奥まっている場合、既存ダクトを延長したり金具を追加したりする追加工事が必要になり、ここで1~2万円前後の差がつきやすくなります。

条件 影響しやすいポイント
点検口が遠い/ない 作業時間増、工事費アップ
梁と本体の隙間が狭い 本体選定が制限、手間増
ダクトが曲がりだらけ 風量調整が難しい、追加工事
共用ダクト接続が奥まっている 金具・ダクト延長の材料費増

メーカーや機種の選び方で工事手間や費用にこんな差が出る

「後継機だから安心」と思っても、現場ではサイズと性能のわずかな違いが大きな差になります。特に注意したいのは次の3つです。

  • 本体サイズと開口寸法

  • 静圧(共用ダクトに押し負けない力)と風量

  • 電源や配線位置、操作スイッチの仕様

カタログ上は適合でも、既存の開口より本体が少し大きいと、天井の開口拡張が必要になり、仕上げの補修費が発生します。逆に小さすぎると、すき間をふさぐ造作が必要で、ここでも手間と材料費が追加されます。

共用ダクトにつながるタイプは静圧のバランスも要注意です。1戸だけ風量の強い機種に替えると、他の住戸側で逆流音や臭気トラブルが起きることがあり、管理組合から調整を求められることもあります。

私の視点で言いますと、同じパナソニックやマックスでも「天井裏で納まりがいい型番」を選ぶかどうかで、作業時間が1〜2時間変わり、結果として交換費用にも直結します。

見積書で必ずチェックしたい怪しい項目や削ってはいけない工程

見積が妥当かどうかは、金額より内訳の書き方で見えてきます。最低限ここは押さえておくと安心です。

  • 「本体一式」「工事一式」だけになっていないか

  • 既存機器の撤去処分が含まれているか

  • 共用部の養生や搬入費が明記されているか

  • 追加料金が発生する条件が書かれているか

「一式」だけの見積は、後から天井開口調整費やダクト部材を理由に追加請求されるリスクがあります。事前に、天井裏の状況をどこまで確認しているかを聞き、曖昧な場合は「想定される追加費用の上限」を書面で出してもらうと安心です。

反対に、削ってはいけないのは次の工程です。

  • 共用ダクトとの接続部の気密処理

  • 施工後の風量確認(紙片や風量計でのチェック)

  • 漏電や誤配線がないかの電気点検

ここを省かれると、せっかく新しい本体に替えても吸い込みが弱い・音がうるさい・湿気が抜けないといった症状が残り、「安かったけれど結局やり直し」という事態になりがちです。

見積を受け取ったら、金額だけでなく「何にいくらかかっているのか」「現場でどこまで確認しているのか」をセットでチェックすることで、自分の住戸に合った適正な交換費用のラインが見えやすくなります。

DIYでの24時間換気システム交換はどこまで許される?絶対超えちゃダメな一線

「自分でやれば交換費用が浮くはず」と思って天井裏を開けた瞬間、後戻りできなくなるケースを何度も見てきました。どこまでが節約DIYで、どこからが“触った瞬間アウト”なのか、線引きを整理しておきます。

自分でできるメンテナンスと資格を要する工事の違い

まずは、手を出して良い範囲とプロに任せるべき範囲をざっくり押さえてください。

作業内容 DIYの可否 ポイント
フィルター掃除・交換 掃除しないと風量低下や騒音の原因になります
浴室・トイレの換気口カバー清掃 カビ・ホコリをブラシと中性洗剤で除去
壁付け換気口の簡易カバー交換 元と同等の部材なら可、気密・防水に注意
本体の取り外し・交換 × 天井裏の配線・ダクト接続は素人には危険
電気配線の接続・やり替え × 電気工事士の資格が必要な工事です
共用ダクトへの接続変更 × 共用部扱いで管理組合の承認が必要な領域

特に電源まわりとダクト接続に触れた瞬間から「工事」扱いになり、資格や管理規約が関わってきます。掃除と部品交換の境目を越えないことが安全と節約のコツです。

DIY途中でつまずく三大ポイントと、プロが現場で必ずチェックしていること

DIYで分解を始めてから、プロへの救援要請になる典型パターンは次の3つです。

  • 天井裏スペースが足りない

    • カタログ上は同サイズでも、梁や断熱材とのクリアランスがギリギリなマンションが多いです。
    • 私の視点で言いますと、ここを甘く見ると「入らないので天井を開口し直し」という追加工事になりがちです。
  • 配線位置と長さが合わない

    • 既存本体の電源位置と後継機種の端子位置が違うと、配線の延長や固定方法を考え直す必要があります。
    • 無理な継ぎ足しは発熱や故障の原因になり、保証対象外になりやすい部分です。
  • 共用ダクトとの接続・風量バランス

    • 一戸だけ高性能の換気システムに替えると、共用ダクト内の静圧が変わり、別の住戸で逆流や騒音トラブルが起きることがあります。
    • 現場では、既存の風量・ダクト径・近隣クレームの有無まで確認して機種選定と調整を行います。

プロが見ているのは「外せるかどうか」ではなく、外した後に安全・静か・規約順守で運転し続けられるかという全体像です。ここがDIYとの決定的な差になります。

DIY情報や動画とマンション管理規約に潜む思わぬ落とし穴

ネットのDIY情報は、戸建て前提や共用部の制約がない住宅を想定していることがほとんどです。マンションの場合、次の点を見落とすとトラブルに直結します。

  • 共用部扱いを勝手にいじってしまう

    • 外壁側のフードや共用ダクトは共用部扱いであるケースが多く、勝手な交換や仕様変更は管理組合から指摘されることがあります。
  • 「管理会社指定業者のみ」と書いてあっても実は選択肢がある

    • 管理規約や使用細則を読むと、「事前に申請し、図面や仕様を提出すれば他社も可」となっているマンションも珍しくありません。
    • その場合は、DIYではなく、マンション工事に慣れた地元の設備業者に見積を取り、申請書類までセットで依頼した方がトータルで安心です。
  • 騒音・粉じん・工事時間のルール違反

    • 平日日中のみ工事可、土日禁止、エレベーター養生必須などのルールがあります。DIYでこっそりやっていると近隣トラブルから一気に管理組合案件に発展することがあります。

DIYで節約したつもりが、復旧工事や管理側への対応で結果的に交換費用が膨らむケースを何度も見ています。掃除やフィルター交換は自分で、配線やダクトに触れる領域は早めにプロへ、という線引きをしておくと、財布と住まいの両方を守りやすくなります。

どこに頼む?マンションで24時間換気システムの交換費用の管理会社・メーカー・量販店・地元工事会社を本音で比べる

「どこに電話するか」で、同じ工事でも総額も仕上がりも数万円単位で変わります。現場を見てきた立場から、本音で比較してみます。

管理会社経由のメリットとデメリットを徹底整理

管理会社経由は、忙しい共働き世帯には魅力的なルートです。電話一本で手配から共用部の調整までお任せでき、管理組合とのやり取りもスムーズになりやすいです。

一方で、覚えておきたいポイントがあります。

  • 実際の工事は「委託された地元業者」が行い、管理会社や元請けが上乗せしている構造が多い

  • 見積に「一式」「諸経費」のような曖昧な項目が増え、交換費用が高止まりしやすい

  • 機種選定が保守的になり、後継機のみで提案が終わるケースが多い

管理会社に依頼する際は、「誰が現場で施工するのか」「見積内訳を細かく出せるか」を確認すると、割高リスクを見抜きやすくなります。

メーカーで修理や交換サービスを利用する安心感と意外な限界

メーカー窓口に直接相談する方法は、「とにかく純正で安心したい」という方に向いています。部品供給状況やモーター寿命、後継機種の情報は本家が一番詳しく、説明も分かりやすいです。

私の視点で言いますと、メーカー依頼は次のような特徴があります。

  • 自社製品の修理・モーター交換には強いが、他社機からの入れ替えやダクト条件の調整は守備範囲が狭い

  • 交換になると「メーカー標準工事」の枠を超えることが多く、天井点検口の追加や共用ダクト調整などは別業者任せになる

  • 将来の浴室リフォームや他の換気扇とのバランスまで一体で提案されることは少ない

「今の機種を延命したい」「とりあえず同等品で交換したい」には合いますが、マンション全体の排気バランスやリフォーム計画とセットで考えたい方にはやや物足りない印象です。

家電量販店やネット通販、地元リフォーム会社―費用と対応力の違い

選択肢を広げたい方が迷うのが、この3パターンです。ざっくり整理すると次のようなイメージになります。

依頼先 メリット デメリット
家電量販店 本体価格が安いキャンペーンが多い 「標準工事」外が多く、天井裏やダクトで追加費用
ネット通販+工事 機種選択の自由度が高い 現場調査が浅いと当日追加や工事不可が起きやすい
地元リフォーム会社 現場を見たうえで総額を組み立てられる 店によって技量差があり、見極めが必要

特にマンションでは、共用ダクトと天井裏の条件をどこまで読み取れるかが品質を左右します。

家電量販店は「浴室換気扇標準工事○円」といったメニューが分かりやすい一方で、マンション特有の条件で標準外になりやすく、結果的に見積より膨らむケースが目立ちます。

ネット通販は本体価格が抑えられますが、写真だけで判断した工事会社が当日「梁が邪魔で入らない」「共用部の許可が取れていない」と手を引くリスクがあります。事前に機種の型番・天井の写真・管理規約の該当箇所を送れる仕組みがあるかがカギです。

地元のリフォーム会社は、費用の安さよりも「現場を見てから、ダクト・配線・浴室やトイレ全体の使い勝手まで一緒に考える」スタイルが取りやすい点が強みです。業者選びのときは、次の質問をしてみると本気度が分かります。

  • 共用ダクトの静圧や逆流トラブルに対応した経験があるか

  • 交換後の騒音クレームをどう防いでいるか

  • 見積に「撤去・処分・共用部養生・保証期間」が入っているか

費用だけを見ると量販店や通販が魅力的に映れますが、騒音・逆流・管理組合との調整まで含めてトータルで安心なのは、現場をしっかり見てくれる地元業者というケースが多いです。忙しい方ほど、「誰が現場を見て、どこまで責任を持つのか」を軸に選ぶと、後悔のない依頼先に近づきます。

気をつけて!マンションで24時間換気システム交換時にありがちなトラブルと解決法

交換後に「音がうるさい」「逆流する」といったクレームが発生するワケ

交換した途端、前よりうるさい、トイレや浴室から生暖かい空気が逆流する…。現場では珍しくないトラブルです。原因の多くは共用ダクトとの相性ミスです。

マンションは複数戸で1本の排気ダクトを共有します。そこに風量の強すぎる機種を1戸だけ入れると、排気のバランスが崩れ、他戸の空気を引き戻してしまいます。梁と天井とのクリアランスがギリギリで、本体は付いたもののダクトが無理な曲がり方をして騒音源になるケースもあります。

私の視点で言いますと、下のような確認をせずに交換するとトラブル率が一気に上がります。

  • 共用ダクトの方式と静圧の確認

  • 既設機種の風量・サイズ・設置場所の写真共有

  • 管理会社への「推奨機種」ヒアリング

トラブル 主な原因 解決・予防策
運転音が大きい 風量過多、ダクトの曲げ過多 既設と同等静圧機種を選定、天井裏の経路を現調
逆流して臭う 共用ダクトのバランス崩れ 管理会社経由で全体風量を確認、個別に強すぎる機種は避ける
振動音が響く 下地固定不足 天井下地に確実固定、防振ゴムを併用

電気代節約で24時間換気を止め続けた後の後悔エピソード

「電気代がもったいないから」とスイッチを切ったまま数年過ごし、クロスの張替えレベルまで被害が出る住戸もあります。冬場に窓まわりの結露が増え、北側の寝室やクローゼットの壁に黒カビが広がり、結果的に内装リフォームと家具買い替えで大きな出費になったという流れです。

換気を止めると、室内の水蒸気と生活臭が行き場を失い、気密性の高い住宅ほど湿気がこもります。とくに浴室・洗面・トイレが内側に配置された間取りは自然換気に期待できず、設備換気を切ると一気にリスクが高まります。

電気代を抑えるなら、止めるのではなく適切な風量設定とフィルター清掃で効率を上げる方が、長期的には財布に優しい選択になります。

管理組合へ事前相談しないと工事日が決まらない盲点

「ネットで本体を買ったから来週付けてほしい」と業者に依頼しても、マンション側のルールに引っかかり、工事日が何度も延期になるケースがあります。多いパターンは次の3つです。

  • 工事可能時間帯の制限(例:平日9〜17時のみ)

  • エレベーター養生や共用部養生の事前申請

  • 設備仕様変更時の管理組合承認(メーカー変更や能力アップなど)

確認項目 見る場所 見落とすとどうなるか
工事時間・曜日 管理規約、掲示板 当日作業ストップ、日程組み直し
共用部養生の必要性 管理会社への事前連絡 エレベーター使用禁止、搬入不可
機種変更の扱い 長期修繕計画書、規約細則 「勝手な仕様変更」と指摘されやり直し

見積を取る前に、規約と長期修繕計画書を一度開き、分からない点は管理会社にメールで質問しておくと、その後の段取りが驚くほどスムーズになります。工事費そのものより、段取り力が最終的な総コストを左右する場面が多いので、ここは一手間かける価値があります。

失敗しないためのマンションで24時間換気システムの交換費用の事前チェックリストと見積依頼の必勝ワザ

見積前にスマホで撮影しておくべき写真や、業者に伝えるべき情報

見積の精度は、最初の情報量でほぼ決まります。現場で「これが最初に分かっていれば…」と思うポイントをまとめます。

まずスマホで押さえておきたい写真は次の通りです。

  • 本体の品番ラベルが写ったアップ(パナソニックやマックスなどメーカー名・型番)

  • 本体全体と周囲の天井や壁の様子(浴室・トイレ・洗面所のどこか)

  • 点検口の位置とサイズ

  • 室内側の換気口と、可能なら共用部側の排気フード

  • 管理規約や使用細則の「専有部分・共用部」「設備工事」のページ

加えて、問い合わせ時に伝えておくと交換費用のブレが減ります。

  • マンション名と築年数

  • 住戸の階数と間取り(1LDK・3LDKなど)

  • 気になっている症状(騒音・吸い込み低下・異臭・結露)

  • 24時間換気を常時運転しているか、途中で止めている時間があるか

  • 以前に換気扇や浴室リフォームの履歴があるか

私の視点で言いますと、このレベルまで情報が揃っていると、現地調査前でもモーター交換で済むか本体交換か、概ねの相場レンジをかなり絞り込めます。

複数社で見積を取るなら金額だけじゃない比較ポイントに注目

同じ機種でも、業者によって金額差が出るのは当たり前です。ただ「総額が安い方」で決めると、後から追加費用やトラブルで後悔するケースも少なくありません。比較する時は、次の軸で表にしてみてください。

比較ポイント A社 B社 見るべきポイント
総額(税込)     撤去・処分・出張費込みか
工事範囲     ダクト接続調整・共用部養生の有無
機種・メーカー     後継機種か別メーカーか
保証内容     本体保証と工事保証の期間
追加費用条件     天井裏の条件悪化時の上限有無
管理組合対応     書類作成や事前連絡のサポート

とくにマンションでは、共用ダクトとの接続調整作業時間帯・エレベーター養生への配慮が、住戸内の快適さと近隣トラブルの有無を左右します。見積書に一式表示だけで詳細がない場合は、「共用部の養生」「既存本体の処分」「ダクトの気密確認」が含まれているかを口頭でも確認しておくと安心です。

今は交換しない場合に押さえておきたいメンテナンスやリスク

「まだ動いているから、今回は見送ろう」という判断も当然ありえます。ただ、その場合は次のメンテナンスをサボると、一気にカビや結露に振り切れてしまいます。

  • 3ヶ月〜半年ごとのフィルター掃除や交換

  • 浴室・洗面所・トイレの換気口まわりのクリーニング

  • 冬場の結露チェック(窓・北側の壁・クローゼット内部)

  • ファンの吸い込み確認(ティッシュを軽く当ててみて、吸着具合をチェック)

実務では、「電気代が気になって夜間は止めていた」「フィルター掃除を数年忘れていた」住戸ほど、壁紙の黒カビや下地ボードの張り替えまで必要になるケースが増えます。結果として、換気システムの交換費用よりも内装リフォームの金額が上回り、財布へのダメージが大きくなる流れです。

交換を先延ばしするなら、

  • 運転は基本的に24時間で弱運転

  • 室内の湿気がこもる時間帯(入浴後や室内干し時)は強運転

  • 結露やカビの初期サインを見つけたら写真を残し、早めに業者へ相談

この3点を押さえておくと、「壊れてから慌てて高いプランしか選べない」という最悪パターンを避けやすくなります。マンションの換気は、目に見えない空気のインフラです。費用だけを見るのではなく、住まい全体の空気環境とセットで判断していくのが、後悔しない一番の近道です。

神奈川や首都圏でマンションの24時間換気システムの交換費用を考えるなら現場目線のリフォーム会社相談が差をつける

「同じ設備の交換なのに、なんでここまで金額も仕上がりも違うのか」と感じている方は少なくありません。実は、見積書の裏側で大きく差がつくのが現場をどこまで見て判断しているかです。

ポータルの一括見積と地域密着工事会社への直接相談はどう違う?

一括見積サイトは「ざっくり相場を知る」には便利ですが、マンションの換気工事と相性が良いとは限りません。理由は、共用ダクトや管理規約まで踏み込んだ現場確認が浅くなりがちだからです。

比較ポイント ポータル経由 地域密着の工事会社
現場調査の深さ 標準的な確認にとどまりやすい 天井裏やダクト経路まで細かく確認
共用部との調整 管理会社との距離に左右される エレベーター養生や搬入経路まで具体的に提案
追加費用の出やすさ 当日「想定外」で加算されやすい 事前にリスク要因を洗い出して説明
担当者 営業と施工が分断されがち 同じ担当が最後まで追いかけるケースが多い

私の視点で言いますと、特に神奈川や首都圏の築15〜20年クラスのマンションは、天井裏の梁と本体サイズのクリアランスがギリギリなことが多く、カタログだけで見積を決めるのはかなり危険です。

24時間換気システム交換だけで終わらない「空気環境リフォーム」発想

単純な本体交換だけでも動きはしますが、せっかく工事をするなら住戸全体の空気の流れをセットで見直す方が、トータルのコスパが上がります。

例えば次のような組み合わせです。

  • 浴室換気扇交換と同時に、洗面所とトイレの吸い込みバランスを調整

  • 結露が出やすい北側洋室の換気口清掃と気密ゴムの点検

  • 24時間換気を止めていた期間が長い住戸での、カビが出やすいクロス部分のチェック

よくあるのが、「電気代節約」で長期間止めていた結果、壁紙張替えやカビ除去クリーニングまで必要になり、換気本体の交換費用の数倍の出費になってしまうパターンです。空気は部屋ごとではなく、住戸全体で回っています。換気システムの交換は、その流れを整えるチャンスとして捉えた方が得です。

住まい全体を見渡せるリフォーム会社に依頼する価値を最大化

設備だけを見る業者と、住宅全体を一体で考えるリフォーム会社では、提案の質がかなり違ってきます。ポイントは次の三つです。

  • 換気だけでなく、浴室や洗面所の湿気動線までセットで考えているか

  • 管理組合への届け出や工事時間の制限を踏まえてスケジュールを組んでくれるか

  • 将来の水まわりリフォームを見越した機種選定をしてくれるか

例えば、今は換気扇だけ交換して、数年後に浴室まるごとリフォームを検討している場合、どのメーカーのどの後継機種を選ぶかで、将来の工事の手間と費用が変わります。ここを整理せずに安い本体だけで決めてしまうと、後で「一度壊してやり直し」という二重投資になりがちです。

現場の空気感までわかるリフォーム会社に相談すると、交換費用の高い安いだけでなく、「この選択をすると5年後10年後の我が家の空気と財布がどうなるか」という視点で比較しやすくなります。神奈川や首都圏で検討するなら、見積書の金額欄だけでなく、どこまで住まい全体を想像して話してくれるかを、業者選びの軸にしてみてください。

本記事執筆にあたって

著者 – 大信建設

マンションの24時間換気システムは、壊れた瞬間より「よく分からないまま止めた」「言われるまま高い交換をした」ことで後悔される方が本当に多い設備です。神奈川や首都圏のマンションで、換気システムや浴室乾燥機の交換に関わった現場では「もっと早く相談すればよかった」と言われるケースが少なくありません。
例えば、結露が気になり始めた段階でファン清掃だけで収まったお宅もあれば、数年止め続けた結果、ダクト内のカビや天井裏の腐食まで広がり、換気本体以外の補修費が数十万円単位で増えてしまったお宅もあります。また、管理会社任せで同型機に高額交換した直後に、「本当はモーター交換だけで済んだのでは」と疑問を持たれたお客様から、図面と現地を一緒に確認した経験もあります。
この記事では、そうした現場での判断基準を、マンション特有の専有部分と共用部分、管理規約のラインを踏まえて整理し、「掃除で様子を見るのか」「モーター交換で足りるのか」「本体交換に踏み切るべきか」を、ご自身で判断しやすくしてほしいと考えています。設備の交換は一度きりのことが多いからこそ、余計な出費やトラブルを避け、納得して決めてもらうための手がかりとして、この内容をまとめました。

COLUMN