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リフォームコラム

2026.08.02

床鳴りが夏だけ起きる原因とは?放置のリスクとDIYの罠をプロが解説

床鳴り

夏場にだけフローリングからギシギシと嫌な音が鳴る現象は、高湿度によって木材が膨張し、板同士の継ぎ目が押し合い擦れ合うことが根本的な原因です。秋になれば自然に治まるケースも多いですが、安易に放置したり、ネット情報を真に受けて市販の補修剤を流し込むDIYを試すと、木材の変色や秋以降の突起といった深刻な二次被害を引き起こします。

一戸建てやマンション、賃貸アパートなど住まいの構造を問わず、床鳴りは正しく危険度を見極めて湿気をコントロールすることが解決の最短ルートです。

本記事では、1000件以上の施工実績を持つ専門業者の視点から、夏だけ起きる床のきしみのメカニズムと、絶対にやってはいけないNG対処法を解説します。さらに、エアコンを用いた正しい除湿対策から、築年数に応じた保証の活用術、職人が現場で行う根本補修の手法まで網羅しました。

愛着のある一戸建ての価値を守り、無駄な修繕費用を出さずにストレスを解消するための実践的な知識を、ぜひ最後までお役立てください。

夏になると急に足元からミシミシ、ギシギシと聞こえ始める嫌な音に頭を悩ませていませんか。昨日までは何ともなかったのに、足を踏み出すたびに鳴り響く異音は大きなストレスになります。実は、夏場に限定して足元から変な音が聞こえる現象は、家が壊れかけているわけではなく、日本の気候と木材の性質が深く関係しています。

CONTENTS

なぜ床鳴りが夏だけ発生するのか?湿気と木材の膨張が生むギシギシ音の正体

夏特有の足元の異音は、主に湿度の急激な上昇と木材の性質によって引き起こされます。住まいに使われている木は生き物と同じように息をしており、周囲の空気の状態に合わせて水分を吸ったり吐いたりしています。

特に日本の夏は空気が大量の水分を含んでおり、この環境下で木材が限界まで水分を吸い上げることが、異音の直接的な引き金となっています。

湿度70パーセント超えでフローリングが膨らむメカニズム

梅雨から真夏にかけて室内湿度が70パーセントを超えると、床板は急激に周囲の湿気を吸収し始めます。木材は水分を含むと横方向に大きく膨らむ性質を持っているため、1枚あたりの変化は微小でも、部屋全体で合わさると数ミリメートル単位の大きな体積変化となります。

フローリング材がどの程度湿度で変化するのか、季節ごとの状態を表にまとめました。

季節・環境室内湿度フローリング材の状態足元の異音リスク
冬場(暖房使用)30〜40%乾燥して木材が収縮板同士の隙間が広がる
春・秋50%前後適度な水分量で安定音が発生しにくい適正状態
夏場(梅雨〜真夏)70%以上限界まで吸湿して膨張強い圧迫により異音が発生

このように、夏場は木材がパンパンに膨らんだ状態になり、横方向への逃げ場を失ってしまうのです。

実と呼ばれる継ぎ目が押し合い擦れ合う音の正体

フローリングの板同士は、実(さね)と呼ばれる凹凸の継ぎ目を噛み合わせて施工されています。

湿気によって膨張した板同士が極限まで密着すると、この実の結合部分に強烈な圧力がかかります。その状態で人が上を歩いて体重がかかると、押し合っていた実と実が限界を超えて強烈に擦れ合い、あの不快なギシギシ、ミシミシという擦過音が発生する仕組みです。

現場の経験から申し上げますと、この実鳴りは木材が健康に膨張している証拠でもありますが、摩擦が強すぎると音となって室内に響き渡ります。

冬の床暖房による乾燥と夏の湿気が引き起こす寒暖ギャップの影響

一年を通した室内環境のギャップも、夏場の足元の不快音を悪化させる大きな原因です。

冬場に床暖房やエアコン暖房を過度に使用すると、フローリングは限界まで乾燥してキュッと縮みます。この過乾燥を経験した木材は、夏場に高湿度の空気に晒された際、通常よりも急激かつ過剰に水分を吸い上げようとします。

冬の超乾燥と夏の超高湿度という一年間の過酷な寒暖ギャップが、木材の伸縮幅を広げ、夏場の強力な実鳴りを引き起こす温床となっているのです。

放置しても自然に治まる床鳴りと今すぐ点検が必要な危険信号の見分け方

夏になると足元からギシギシと聞こえる不快な音に不安を感じる方は少なくありません。実は夏場の高湿度が原因で起きる床鳴りのうち約7割は、季節の変わり目とともに自然と落ち着きます。しかし、残りの3割は下地や構造自体に危険なトラブルが隠れているケースです。

まずはご自宅の状態が一時的なものか、危険なサインなのかを正しく見極めることが大切です。

秋から冬にかけて自然治癒する一時的な実鳴りの特徴

夏の蒸し暑い時期に限定して発生し、部屋全体で薄く音が鳴る程度であれば、過度な心配は不要なケースがほとんどです。木材は室内の湿気を吸収すると膨張する性質があります。フローリング同士の継ぎ目である実(さね)と呼ばれる部分が押し合い、摩擦で擦れ合うことで音が発生しているためです。

秋になり空気が乾燥して室内の湿度が下がり始めると、木材に含まれる水分が抜けて元のサイズに収縮します。その結果、板同士の強い圧迫が解除され、音は自然と治まっていきます。季節の移り変わりとともに収まる実鳴りであれば、建物自体の耐久性に悪影響を与えることはありません。

踏むと沈む感覚や特定の場所だけでミシミシ鳴る場合の構造的リスク

自然に治まる音がある一方で、特定の場所を踏んだ時に床がフワフワと沈む感覚があったり、「ミシミシ」「ギシギシ」と鈍い重い音が鳴り続けたりする場合は要注意です。これは単なる木材の膨張ではなく、床下に張り巡らされた下地材や床を支える鋼製束とフローリングとの間に隙間が生じている構造的リスクを示しています。

状態の比較放置しても大丈夫なケース今すぐ点検が必要な危険サイン
発生場所部屋の広い範囲でランダム毎回同じ特定の板や歩行ライン
歩行時の感触しっかりした踏み心地踏むと沈む、浮いている感触
音の種類高めの「カチカチ」「軽めのギシ」鈍く重い「ミシミシ」「沈む音」
季節変化秋から冬には音が消える1年を通して音が鳴り続ける

このように特定の場所だけに負荷がかかり沈み込む状態を放置すると、下地の固定が完全に外れて一気に陥没する危険性があります。

床下の湿気やカビとシロアリ被害が潜んでいるケースのサイン

さらに警戒すべきは、床下に過剰な湿気が溜まりカビや害虫被害が進行しているケースです。一戸建てやマンションの1階部分で夏場に強い湿気臭さを感じたり、踏み心地が極端に柔らかくなっていたりする場合は、木材が腐朽している可能性があります。

湿気を含んで柔らかくなった木材は、シロアリにとって絶好の餌場となります。シロアリが柱や下地材の内側を食害すると、木材の内部が空洞化して足元の強度が著しく低下します。歩くたびにミシミシと異音が鳴るのは、床下が抜け落ちる前兆の危険信号かもしれません。

私たち建築現場の人間が床下に潜って点検すると、表面のフローリングは何ともなくても、下の木材が湿気でドロドロになっていたりシロアリの通り道である蟻道がびっしり作られていたりする現場に度々遭遇します。足元の沈み込みや季節を問わない不快な異音に気づいたら、早めに専門業者へ床下点検を依頼するのが住まいを守る確実な一歩です。

ネットの情報を真に受けると後悔する?市販の床鳴り補修剤を使ったDIYの落とし穴

夏場に差し掛かると、フローリングからギシギシと嫌な音が響き渡り、どうにか自分ですぐに直したいと焦ってしまう方は少なくありません。ネットで対策を検索すると、市販されている注射器タイプの床鳴り補修剤や潤滑スプレーを隙間に流し込むだけで簡単に解決するという情報が溢れています。

しかし、実際の修繕現場に立ち続けてきた経験から申し上げますと、こうした素人判断のDIYは非常に危険です。ネットの手軽な情報を真に受けて処置を行った結果、元の異音よりも遥かに悪質で修復困難な不具合を引き起こし、最終的に数十万円もの全面張り替え費用が発生してしまう失敗事例が後を絶ちません。

市販の補修剤やDIYでよく起こる具体的なトラブルは以下の通りです。

  • 液体補修剤が木材に染み込み、黒いシミや変色が発生する
  • 内部で固まった樹脂が季節の変化とともに押し出され、足に刺さる
  • 表面から打ち込んだビスや釘が、床下の重要な設備配管を貫通する

安易なDIYを試す前に、現場で何が起きているのかという真実を知っておく必要があります。

隙間へ補修液や潤滑スプレーを流し込むと起きる木材の変色と黒ずみ

音が鳴っているフローリングの継ぎ目に、市販の液体補修剤や金属用潤滑スプレーを注し込む行為は最もやってはいけない処置の一つです。高湿度な季節のフローリングは、木材自体が限界まで水分を吸い上げて膨張している状態にあります。

この吸湿して過敏になった木材の隙間にオイルやシリコン系潤滑剤を流し込むと、木材の導管が液体を勢いよく吸い上げてしまいます。その結果、数日後には継ぎ目に沿って黒ずんだシミが浮き上がり、洗剤で拭いても二度と取れない深刻な変色被害をもたらします。

処置方法直後の変化数か月後の二次被害リスク
市販の潤滑スプレー注入一時的に擦れ合い音が消えるオイルが染み込みフローリングが黒く変色する
水性樹脂補修剤の注入隙間が埋まったように見える乾燥収縮時に木材の表面を道連れに剥がす
プロによる構造診断原因に合わせた根元処理意匠性を傷つけずに音の発生源を解体・調整

さらに、サラサラした潤滑液は床材を突き抜けて下地材や床下の合板まで達し、接着剤の粘着力を奪ってしまうリスクすら潜んでいます。

秋に木材が収縮したとき注入した固形剤が盛り上がる二次被害

夏場の高湿度下で膨張し、押し合っている実(さね)と呼ばれる継ぎ目の隙間にキノコ状に固まる樹脂を注ぎ込むと、一時的に音が止まることがあります。しかし、本当の恐怖は湿度が下がって乾燥する秋から冬にかけて訪れます。

湿気が抜けると、木材は本来のサイズへ縮もうとします。ところが、夏場に注入して隙間でカチカチに固まった樹脂が邪魔をして、木材が正常に収縮できなくなります。逃げ場を失った固形剤は膨らむ木材の力で表面へと押し出され、プラスチックのような突起となって床から飛び出してくるのです。

この盛り上がった硬い突起は、素足で歩いた際に足の裏へ刺さり、大怪我につながる大変危険な状態を生み出します。一度固まった注入剤を綺麗に除去することは不可能なため、結局は床材を剥がして全面リフォームせざるを得なくなります。

素人判断での釘打ちが下地の配線や配管を傷つける恐怖

補修液でダメなら上から隠し釘やビスを打ち込んで固定してしまおうと考える方もいますが、これも絶対におやめください。フローリングの直下には、部屋の電気を送るVVFケーブルや、床暖房の温水パイプ、水道の給湯管などが緻密に配管されています。

構造を把握せずに上から長い釘やネジを打ち込むと、これらの設備を誤って貫通させてしまう事故が非常に高確率で発生します。床暖房のパイプを傷つければ即座に床下が漏水し、電気配線を傷つければ漏電や火災を引き起こす原因になりかねません。

たった一つのきしみ音を消そうとしたDIYが、家全体の寿命を縮め、巨額の修繕費用を生み出す結果となってしまいます。異音が気になったときこそ、構造を熟知した専門家に相談するのが最も安全で確実な選択です。

今すぐ自分で試せる!エアコンと除湿機を活用した夏場の床鳴り軽減対策

湿気が原因でフローリングが膨らむ季節、足元から響く不快な音に頭を悩ませていませんか。プロの建築現場でも、夏特有のトラブルとしてご相談を受ける機会が非常に増えます。

大掛かりな補修工事を検討する前に、まずは室内環境をコントロールして木材の過度な膨張を抑えるアプローチが効果的です。住まいに負担をかけず、今すぐご自宅で実践できる賢い湿度管理術をお伝えします。

部屋の湿度を50パーセント前後に保つ正しいエアコンと除湿器の工夫

夏場の室内で木材が水分を吸いすぎてしまう最大の理由は、高湿度環境にあります。フローリングの木目や接合部を安定させるためには、室内の相対湿度を50パーセント前後に保つ工夫が欠かせません。

エアコンのドライ機能(除湿運転)や除湿機を効果的に運用することで、木材内部の水分量を適切な状態へ導けます。効率よく湿度を下げる設置と運用のポイントをまとめました。

  • エアコンの風向きを直接床面に当てず、部屋全体の空気を循環させる
  • 除湿機は部屋の中央や、湿気が溜まりやすい壁際に設置する
  • 室温26度前後、湿度50から55パーセントを目安に連続運転する

一急激に乾燥させすぎると、逆に木材が収縮して隙間が広がる恐れがあるため、時間をかけてじんわりと湿度を下げていくのがコツです。

晴れた日に行う効果的な室内換気と風の通り道の作り方

湿気を部屋の中に閉じ込めないためには、お天気が良い日の正しい換気が威力を発揮します。ただ窓を開けるだけではなく、空気の入口と出口を意識した風の通り道を作ることが重要です。

特に床付近に溜まりやすい重い湿気を外へ追い出すために、対角線上にある窓を2箇所以上開ける工夫を行いましょう。

換気のタイミングと方法期待できる効果注意点
晴天日の日中に2箇所開閉床付近の滞留した湿気を排出雨の翌日は外気が高湿度のため避ける
サーキュレーターの併用床面の空気循環を強力に促進風を1点だけに長時間当て続けない
クローゼットや押入れ開放部屋全体の潜伏湿気を低減湿気取り剤も併せて設置する

対角線上の換気によって風が床面を通り抜けると、フローリング表面の湿気が自然に抜けやすくなります。

フローリングにワックスを塗るタイミングと夏場の注意点

床の保護や艶出しに使われるワックスですが、湿度の高い時期の塗布には大きな落とし穴が存在します。湿度70パーセントを超えるような状態でワックスを塗ってしまうと、乾燥が不十分になり、内部に水分を閉じ込めてしまうリスクがあるのです。

木材が水分を抱え込んだまま密閉されると、膨張が収まらなくなるばかりか、将来的な皮膜の剥がれや白化現象を引き起こします。

ワックスがけを行う理想的なタイミングは、湿気が落ち着く秋口や、晴天が続いて乾燥した春先です。どうしても夏場にお手入れをしたい場合は、エアコンで十分に室内を除湿し、木材が落ち着いた状態を確認してから極薄く塗布するよう心掛けてください。適切な環境ケアを取り入れて、快適な足元を取り戻しましょう。

住宅のタイプで対処法が変わる?新築や賃貸アパートで床鳴りが夏だけ発生する場合の動き方

住居の形態によって、踏むたびに発生する不快な音へのアプローチは180度変わります。

持ち家か借り物か、または築年数によって打つべき手が全く異なるため、まずはご自身の住まいに合わせた正しい初動を把握することが大切です。

焦って自分で手を加えてしまうと、思わぬ修繕費用や退去時のトラブルに発展する恐れがあります。

住宅タイプ主な発生原因推奨される初動費用負担の目安
新築(築1〜5年)木材の含水率変化と構造の馴染みハウスメーカーへの点検依頼原則無償(保証期間内)
賃貸アパート湿気による床材膨張・下地劣化管理会社や大家さんへ連絡原則オーナー負担
中古一戸建て経年劣化と季節的な湿気の影響専門業者による施工自己負担

築1年から5年の新築で起きる床鳴りとハウスメーカーの保証期間

新築から数年しか経っていないのに、蒸し暑い季節になると足元からギシギシと音が響くのは決して珍しいことではありません。

建設時に使用された木材は、まだ住環境の湿度変化に完全には馴染んでおらず、夏場の高い湿度を吸収して膨張しやすい状態にあります。

新築住宅の多くは、施工会社やハウスメーカーによる10年間の構造保証や、内装仕上げに関する2年前後の短期保証が設けられています。

築1年から5年程度の時期に特定の季節だけ異音が発生する場合は、施工不良ではなく木材の伸縮が原因であるケースが多いため、自己判断で市販の補修液を流し込むのは厳禁です。

注入した補修剤が原因で床材が変形すると、メーカーの無償保証対象外となってしまう危険性があります。

まずは施工担当者やカスタマーサポートへ連絡し、含水率や床下の状態を確認してもらうのが最も安全な選択です。

賃貸物件で床がきしむ場合の管理会社や大家さんへの連絡手順と注意点

賃貸アパートやマンションで足元から異音が聞こえると、退去時に高額な修繕費用を請求されるのではないかと不安になる方も多いはずです。

しかし、夏の湿気が原因で床材が押し合い擦れ合っている現象は建物全体の経年変化や環境によるものであり、入居者側の過失(善管注意義務違反)には該当しないことがほとんどです。

賃貸物件で不快な音に気づいたら、以下のステップで対応を進めましょう。

  1. 音が発生する具体的な場所と時間帯、室内の湿度を記録する
  2. スマホの動画などで足元を踏んだときの音を録画しておく
  3. 管理会社または大家さんへ状況を連絡し、立ち会い点検を依頼する

自己判断で床にビスを打ち込んだり市販の充填剤を流したりすると、原状回復義務が発生して退去時に高額な張替え費用を請求されるリスクがあります。

賃貸での補修はあくまで物件の所有者である大家さん側の判断で行うべき作業ですので、報告だけを速やかに行い、指示を仰ぐのが鉄則です。

アパートの二階で床が鳴るときの下の階への防音マットやクッション対策

集合住宅の2階以上に住んでいる場合、自分が歩くたびに鳴る足元の音が「下の階に騒音として響いているのではないか」と神経質になってしまうこともあります。

建物の修繕は管理会社の対応を待つ必要がありますが、それまでの間、階下への音漏れを和らげるための暫定的なセルフケアとしてクッション性の高い対策が非常に有効です。

特に夏場は裸足で歩く機会が増えるため、足裏の皮脂や体温が直接床に伝わり、摩擦音を助長させる要因にもなります。

対策としては、音が鳴るエリアを中心に厚み10ミリ以上のジョイントマット吸音性の高いラグを敷き詰める方法が効果的です。

これらは足元から発生する振動音そのものを和らげるだけでなく、歩行時の圧力を分散させて床材同士の擦れ合いを直接抑える効果も発揮します。

管理会社の点検や本格的な工事が入るまでの期間、近隣トラブルを防ぐためのマナーとして、まずは敷物による防音と圧力の分散を試してみてください。

専門業者はここを見る!プロが現場で行う床鳴り原因の精密診断と補修方法

夏場だけ足元からミシミシと不快な音が響くと、どうしても気になって精神的なストレスが溜まりますよね。DIYで市販の注入剤を使って手軽に直そうとする方が非常に多いのですが、実はこれ、建築現場の視点から見ると非常にリスクが高い行為です。

プロの業者が行う補修は、単に音が鳴っている隙間に薬品を流し込むような表面上の応急処置ではありません。建物の構造や木材の状態を数値で正確に把握し、音が鳴る根本的なメカニズムに直接アプローチします。現場で実際に行われている高度な診断と施工の裏側を詳しく解説していきます。

レーザー墨出し器と含水率計を使った床下とフローリングの計測

プロが現場に到着して最初に行うのは、勘や経験だけに頼らない科学的な状況把握です。床の踏み心地や音の響き方を確認するだけでなく、専用の測定器を用いて住宅の数値を計測します。

使用する専門機材計測する内容と目的プロが見る判断基準
レーザー墨出し器床面の水平度やたわみ、沈み込みの測定1メートルあたり2ミリ以上の高低差がある場合は下地の傾きを疑う
高周波木材含水率計フローリングや床下木材の内部水分量の測定湿度が上がる夏場に含水率が15パーセントを超えると木材が著しく膨張する

木材は水分を含んで膨らむ性質がありますが、表面は乾いて見えても内部に水分が溜まっているケースが多々あります。含水率計で数値を測ることで、現在の湿気の影響度合いを客観的に判断します。

また、レーザー墨出し器を使って目視では分からないミリ単位の歪みを測定し、音の原因が表面の木材同士の擦れ合いなのか、あるいは家全体の下地の沈み込みなのかを明確に切り分けます。

音が鳴る場所ではなく壁際の巾木を外して逃げしろを作る職人技

意外に思われるかもしれませんが、部屋の中央あたりで音が響いていても、原因がその場所自体にないケースが現場では頻繁に発生します。夏場に湿気を吸って膨張したフローリングは、外側に向かって押し広がろうとします。

本来であれば、壁と床材の接合部には木材が伸びたときのための隙間(逃げしろ)が確保されています。しかし、この施工上の逃げしろが足りないと、伸びた板が行き場を失い、中央部分で互いに強く押し合って押し上がり、踏んだ瞬間にギシッと激しい音を立てるのです。

プロの職人は、足元で音が鳴っているからといってその場所の床板に穴を開けたり補修剤を注いだりはしません。まず壁際にある巾木(はばき)と呼ばれるカバー部材を慎重に取り外します。

そして、壁と床板のスキマを確認し、逃げしろが押し潰されている場合は、特殊な工具を使って床材の端を数ミリだけカットして余裕を作ります。たったこれだけの作業で、床材全体の内部圧力が一瞬で解放され、部屋の中央で鳴っていた音が嘘のように消え去るケースが多々あります。床を傷つけずキレイに直す、まさに現場の構造知見に基づいた職人技です。

鋼製束の微調整や床下からの補強で音を根本から止める工事

室内からのアプローチだけで解決しない場合は、床下に潜り込んで構造の土台部分を直接点検します。一戸建ての床下には、床を支える鋼製束(こうせいづか)という金属製の柱が設置されています。

季節による温度変化や住宅の経年変化によって、この束と上の大引(おおびき)と呼ばれる木材との間にほんのわずかな隙間が生じることがあります。上から人が踏み込んだ際、浮いた部分がしなることで音が発生します。

現場での具体的な床下施工手順は以下の通りです。

  1. 床下に潜り、室内で人が床を踏んだタイミングに合わせて音の発生箇所と束の浮きを特定する
  2. ターンバックル式の鋼製束をミリ単位で回転調整し、上部の木材へ適切に突っ張らせて固定する
  3. 木材同士の接着が剥がれている箇所には、高粘度の構造用エポキシ樹脂を床下から精密に注入する
  4. 下地合板の裏側から補強用の添え木をあててビス留めし、たわみ自体を完全に根絶する

室内側から無理に穴を開けて市販の接着剤を注入すると、後から床材が縮んだ際に固まった接着剤が突き出てきたり、床下が黒く変色して全面的張り替えが必要になったりするトラブルが後を絶ちません。床下からの補強であれば、大切なフローリングの見た目を一切損ねることなく、何年先も安心して過ごせる頑丈な足元を取り戻せます。

神奈川や東京で床鳴りや内装の修繕に悩んだら大信建設へご相談ください

夏場だけ足元から響くギシギシという異音や、フローリングの嫌な違和感に頭を悩ませていませんか。湿気が落ち着けば自然に治まるケースもありますが、自己流のDIYで補修剤を注ぎ込んで木材を黒ずませてしまったり、構造上の危険信号を見逃して重症化させてしまったりするご相談が後を絶ちません。

住まいの構造や木材の性質を知り尽くしたプロの手で、大切なマイホームの悩みをスッキリ解決しましょう。

1000件以上の施工実績を誇る現場目線の確実な施工力

これまで神奈川県や東京都を中心に、一戸建てからマンション、賃貸物件まで1,000件以上の住まいの修繕やリフォームを手がけてきました。

現場で床下に潜り続けてきたからこそ分かるのは、音の鳴っている場所だけが原因とは限らないという事実です。たとえば、部屋の中央で音が鳴っていても、本当の原因は壁際の逃げしろ不足による木材の押し合いだったというケースも少なくありません。

補修アプローチ市販のDIY補修専門業者による施工
原因の特定音が鳴る表面のみ床下や壁際を含めた構造全体
作業内容接着剤やスプレーの注入逃げしろの調整や鋼製束の微調整
再発・二次被害のリスク冬場の盛り上がりや木材変色構造に基づいた根本解決でリスク最小
費用対効果一時しのぎで悪化の恐れ将来的な大規模修繕を防止

原因を曖昧にしたまま市販の補修材で塞いでしまうと、季節が変わったときに木材が歪んでさらなるトラブルを引き起こします。確かな現場実績に基づき、レーザー機器や目視による正確な調査で原因を突き止め、最小限の施工で確実な解決へ導きます。

最短1日で見積対応!現地状況に合わせた無駄のない提案

異音が気になり始めると、毎日足を踏み出すたびにストレスを感じるものです。だからこそ、お客様の不安に素早く寄り添う迅速なレスポンスを徹底しています。

お問い合わせをいただいてから最短1日で現地調査・見積もりに対応可能な体制を整えています。現地ではフローリングの状態だけでなく、床下の湿度や束の状態、基礎の健全性までを総合的にチェックします。

  • 無駄な全面張り替えを避け、部分補修や壁際調整でのコスト削減を提案
  • 見積もりの段階で施工内容と費用の理由を明確に提示
  • 診断の結果、季節的な膨張のみで静観すべき場合は無理な工事を勧めない

「とりあえず業者に見てもらいたいけれど、高額なリフォームを契約させられそうで怖い」という方でも安心してお声がけください。住まいの状態に合わせた本当に必要な施工だけをご提案します。

水回りから床下の修繕まで住まいの困ったときに頼れるパートナー

お住まいの悩みは、足元の異音だけに留まらないことがほとんどです。高湿気が原因で床下が湿気っている場合、それは同時にカビの発生や水回りの配管劣化、シロアリを呼び寄せる環境になっている合図かもしれません。

内装の張替えはもちろん、水回りのリフォームから床下の湿気対策や補強工事まで、住まい全体をワンストップで修繕できる対応力が強みです。

業界で長年現場を見てきた経験から言えるのは、住まいのトラブルは初期の正しい見極めが費用面でも安全面でも最大の節約になるということです。少しでも足元に違和感や不安を感じたら、どんな小さなことでも気軽にご相談ください。確固たる技術と誠意をもって、快適な住まいづくりを全力でサポートいたします。

著者紹介

著者 – 大信建設

神奈川や東京の住まいを点検する中で、「夏になると床がきしむ」というご相談を数多く受けてきました。実際に現場へ伺うと、ネットの情報を鵜呑みにして市販の補修液を流し込み、木材が黒ずんで変色してしまったり、秋になって木が縮んだ際に注入剤が盛り上がって足に引っかかるようになったりと、間違ったDIYで状態を悪化させてしまった事例を何度も目にしてきました。現場の湿度や木材の膨張率を考慮せず対処したことで、かえって余計な修繕費用がかかってしまうケースは少なくありません。

一見すると同じように聞こえる床鳴りでも、季節的な湿気の影響で自然に治まるものから、床下の構造部分や配管の湿気、シロアリが原因で今すぐ点検が必要なものまで様々です。現場目線で培った正しい知見と見分け方をお伝えし、無駄な出費や誤った対処による二次被害を防いで安心した暮らしを取り戻していただきたいと考え、この記事をまとめました。

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