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リフォームコラム

2026.09.24

ネオマ断熱ボードの施工価格相場はいくら?平米単価とリフォーム見積もりの罠をプロが徹底解説

断熱ボード

旭化成建材のネオマ断熱ボードを用いた断熱リフォームは、既存壁を壊さず重ね張りできるため解体費を抑えられる画期的な工法です。材料設計価格は1枚あたり税別6,400円から7,700円、工事費を含めた施工価格の相場は1㎡あたり6,000円から18,000円前後が目安となります。しかし、カタログ記載の材料代や平米単価の表面的な数字だけで予算を組むと、思わぬ追加請求に直面するリスクがあります。

実際の現場では、単にボードを張るだけでなく、窓枠やドア枠周りの段差を埋める専用見切り材の造作、コンセントボックスの延長、下地の不陸調整といった現場実費が総額を大きく左右します。これらを見落としたまま「材工一式」の見積もりを鵜呑みにすると、断熱性能を十分に引き出せないばかりか、内部結露などの施工トラブルを引き起こしかねません。

大信建設でも、神奈川・東京のリフォーム現場で、施工前に窓・建具枠の出幅、コンセント位置、壁の傾きや下地の状態を確認し、必要な造作を見積もりへ反映しています。同じ6畳でも、既存枠を活かせるか、電気工事が何か所必要かで費用と工期は変わるため、平米数だけでは総額を判断できません。

本記事では、厚み別の定価一覧や部屋別のリアルな総額シミュレーションはもちろん、見積書に隠れがちな追加費用の内訳やDIYに潜むリスクまで、施工現場の視点から徹底的に解明します。無駄なコストを削ぎ落とし、最小限の工期と確実な施工精度で暖かい住環境を手に入れるための判断基準をすべて提示します。

CONTENTS

ネオマ断熱ボードの施工価格相場と1㎡あたりの費用目安を完全解説!

住まいの寒さや結露を解消したいときに、壁を大きく壊さず断熱性能を高める方法として、旭化成建材のネオマ断熱ボードが検討されることがあります。

一般的には「材料代が分かれば施工価格も判断できる」と思われがちです。しかし、私たち大信建設が神奈川・東京のリフォーム現場で見てきた限り、実際の費用を左右するのはボード本体の価格だけではありません。窓枠・ドア枠との取り合い、コンセントの延長、既存壁の歪み調整、クロス仕上げまで含めて、初めて生活できる壁になります。

ネオマ断熱ボードの施工価格について、基本となる1㎡あたりの目安単価、材料費、工事全体で発生しやすい費用を、現場での試算・施工経験も交えて解説します。

1㎡あたり6,000円から18,000円が相場となる内訳の仕組み

壁や天井に施工する場合、工事費込みの目安は1㎡あたり約6,000円から18,000円前後です。

ただし、これは施工条件によって変わります。既存壁が平滑で、開口部や電気設備が少ない場合と、窓・室内ドア・コンセントが多い部屋では、同じ面積でも費用差が出ます。

工事区分1㎡あたりの費用目安主な工事内容
ボード直張り施工のみ約6,000円〜12,000円ボード材料、接着剤・ビス固定、下地調整
内装仕上げ込み約10,000円〜18,000円ボード施工、パテ処理、クロス仕上げ、役物復旧

現場での施工単価は、ボード本体の価格だけで決まりません。ボードを固定する大工手間、専用ビスや接着剤、気密処理に使う副資材、巾木・廻り縁の復旧、クロス工事などが重なります。

私たちが概算を出す際も、「材料が何枚必要か」より先に、壁を張った後に窓・建具・コンセントをどう納めるかを確認します。ここを確認せずに㎡単価だけで見積もると、工事当日に追加作業が必要になることがあるためです。

ネオマ断熱ボードの材料設計価格と厚み別(RS-25・RS-30)の価格一覧

ネオマ断熱ボードは、石膏ボード9.5mmとネオマフォームを一体化した複合パネルです。サイズは910mm×1,820mmで、一般に「サブロク板」と呼ばれる規格です。

2025年4月の参考設計価格では、主な規格は以下のとおりです。

製品型番全体の厚み断熱材の厚み1枚あたりの参考設計価格(税別)1㎡あたりの換算目安
RS-25約34.5mm25mm8,000円約4,830円
RS-30約39.5mm30mm8,800円約5,310円

1枚の面積は約1.66㎡です。したがって、材料価格だけで見るとRS-25とRS-30の差は1㎡あたり約480円、1枚あたり800円です。

ここで注意したいのは、厚みを上げたときの総工事費です。材料の差額は比較的小さくても、壁がさらに前へ出ることで窓枠やドア枠の造作が増える場合があります。性能だけでRS-30を選ぶのではなく、既存枠の出幅や家具の配置まで含めて判断することが大切です。

既存壁への直張り工法と内装クロス仕上げを含めた費用比較

既存の壁を撤去せず、その上にネオマ断熱ボードを張る方法は、解体範囲を抑えやすい工法です。壁の状態や建物の構造によっては施工できないこともありますが、条件が合えば短工期で断熱改修を進められます。

主な工程は次のとおりです。

  • 既存壁の状態確認・下地調整 浮き、反り、大きな不陸がないかを確認し、必要に応じて調整します。
  • ボードの割り付け・固定 接着剤とビスを使い、下地位置を確認しながらボードを固定します。
  • 継ぎ目・ビス頭の処理 パテで平滑に整え、必要な箇所は気密処理を行います。
  • クロス仕上げ・役物復旧 壁紙を貼り、巾木や見切り材、コンセントプレートなどを復旧します。

ボードを張るだけなら1㎡あたり約6,000円からの見積もりになることもあります。しかし、室内として使える状態に戻すには、クロス・電気・枠まわりの処理まで必要です。

「断熱材を張る費用」ではなく、「部屋を元どおり使えるようにする費用」で比較することが、見積もりを見る際のポイントです。

部屋の広さ別で見るネオマ断熱ボードの施工価格シミュレーション!いくらかかる?

ネオマ断熱ボードの費用を調べる際、材料代だけでは実際の総額を想像しにくいものです。

ここでは、神奈川・東京で多い木造戸建ての洋室を想定し、家具移動や既存壁の状態が標準的な場合の概算をまとめます。マンション、軽量鉄骨住宅、結露による下地腐食がある住宅などでは金額が変わるため、あくまで目安としてご覧ください。

6畳間(壁天井)の断熱リフォームにかかる総額相場

6畳間の壁・天井を施工する場合、窓やドアなどの開口部を除いた施工面積は約30〜35㎡が目安です。

工事項目概算費用施工内容の詳細
ネオマ断熱ボード材料費約6.5万円〜9万円RS-25またはRS-30を使用
下地処理・大工施工費約9万円〜14万円既存壁への固定、下地調整、気密処理
開口部・枠まわり造作費約3万円〜5万円窓枠・ドア枠の見切り、段差処理
内装クロス仕上げ費約4.5万円〜7万円パテ処理、クロス施工
諸経費・養生・廃材処分約2万円〜3.5万円養生、搬入、端材処分など
合計金額(税別)約25万円〜38万円6畳間を壁・天井とも施工する場合

一方、寒さを感じやすい外壁側の2面だけに施工範囲を絞る場合は、費用を抑えやすくなります。

実際に私たちが行った6畳洋室・外壁2面、施工面積約18㎡の試算では、材料・副資材・大工工事・電気工事・クロス仕上げ・処分費まで含めて、税別約18万円、税込で約19.8万円となりました。

内訳は以下のような内容です。

項目内容概算金額(税別)
ネオマ断熱ボード・副資材ボード、ビス、接着剤、見切り材、気密部材約5.4万円
養生・下地調整巾木・廻り縁の処理、不陸調整約2.5万円
大工工事ボード施工、枠まわり造作約3.8万円
電気工事コンセント・スイッチ2か所の延長約1.4万円
クロス工事パテ・クロス仕上げ約2.7万円
処分・現場管理等端材、養生材、運搬など約2.2万円
合計外壁2面・約18㎡約18万円

このときの実作業は2日間でした。1日目に養生、下地確認、ボード施工、電気ボックスの調整を行い、2日目にパテ・クロス・器具復旧・清掃を進める流れです。壁の状態やクロスの乾燥状況によっては、3日程度かかる場合もあります。

8畳間から12畳間のリビングを重ね張り施工した場合の概算見積もり

リビングは施工面積が広く、掃き出し窓、エアコン、コンセント、スイッチ、照明器具などの取り合いが多くなりがちです。単純に面積を増やすだけでは計算できず、開口部の数や既存設備によって費用が変わります。

  • 8畳間の概算総額相場 壁・天井の施工面積が約40〜48㎡の場合、約35万円〜52万円が目安です。エアコンの脱着が必要な場合は、別途約2万円〜3万円程度を見込むことがあります。
  • 10畳間の概算総額相場 施工面積約50〜60㎡の場合、約45万円〜65万円が目安です。窓や建具が多い間取りでは、見切り材や枠延長の費用が増えることがあります。
  • 12畳間の概算総額相場 施工面積約60〜72㎡の場合、約55万円〜80万円前後が一つの目安です。照明器具、エアコン、カーテンレールなどの脱着・復旧も確認が必要です。

広い部屋ほど「面積単価は下がる」と考えられがちですが、実際には設備の数が増えるため、必ずしも比例して安くなるわけではありません。とくに掃き出し窓の多いリビングでは、枠まわりの納まりを現地で確認してから判断する必要があります。

従来の解体・充填断熱工法と比べた工事期間とコスト削減効果

既存壁を解体し、柱の間に断熱材を入れ直す充填断熱工法と比べると、既存壁を活かすネオマ断熱ボード工法は、解体・処分にかかる負担を抑えやすい方法です。

比較項目壁解体・充填断熱工法ネオマ断熱ボード重ね張り工法
工事期間の目安(6畳間)約5〜7日約2〜3日
解体・廃材処分発生しやすい比較的少ない
騒音・粉塵解体作業により多くなりやすい比較的抑えやすい
6畳間の費用目安約45万円〜65万円約25万円〜38万円
向いているケース壁内の腐食・配線更新も行う場合部屋単位で短期間に断熱したい場合

ただし、既存壁の内部に雨漏り、シロアリ被害、下地腐食、カビの進行などが疑われる場合は、重ね張りだけで済ませるべきではありません。壁を開けて状態を確認し、原因を先に解決する必要があります。

材料費だけでは分からない見積書に含まれる追加工事費用の実態

ネオマ断熱ボードの施工価格で見落とされやすいのが、壁を厚くしたことで生じる周辺部の調整費です。

一般的には「ボードを張るだけ」と考えられますが、RS-25では約34.5mm、RS-30では約39.5mm、室内側へ壁が出てきます。この数cmが、枠・コンセント・巾木・建具に影響します。

追加工事の項目費用目安主な内容
開口部の見切り材・枠調整1か所あたり約3,500円〜7,000円窓枠・ドア枠の段差処理
コンセント・スイッチ延長1か所あたり約2,000円〜4,500円ボックス延長、器具復旧
巾木・廻り縁の撤去復旧1室あたり約1.5万円〜3万円既存部材の撤去、新設
不陸調整1室あたり約1万円〜2.5万円壁の反り・歪みへの対応

窓枠やドア枠の段差を解消する専用見切り部材と大工造作費用

断熱ボードを張ると、既存の窓枠やドア枠よりも壁面が前に出ることがあります。そのままでは断面が見え、見た目だけでなく清掃性も悪くなります。

私自身、断熱性能を優先して厚みのあるボードを選定した際に、既存窓枠の出幅が不足していたことがありました。ボードを当てて初めて、枠の見込みが足りず、四方に延長材を入れなければ納まらないと分かりました。

材料差額だけを見れば厚いボードでも大きな違いはありません。しかし、その現場では枠まわりの造作が増え、大工手間も追加になりました。お客様には事前に説明した金額内で対応しましたが、厚みを決める前に枠寸法まで確認する重要性を改めて感じた事例です。

この経験以降、大信建設では、断熱材の厚みを決める前に窓枠・ドア枠の出幅を測り、既製見切り材で納まるか、木工事が必要かを確認するようにしています。

コンセントやスイッチボックスの移設と配線スライド延長工事

壁が約30〜40mm前に出ると、既存のコンセントやスイッチは奥に埋まった状態になります。

初期に施工した現場では、ボードを張った後にコンセントプレートを復旧しようとしたところ、固定ビスが届かず、ボックスが壁の奥に残る状態になりました。ボードを一部加工し、延長枠を入れて復旧する必要があり、工程に余分な時間がかかりました。

それ以降は、現地調査の段階でコンセント・スイッチ・インターホン・LAN配線などを数え、見積もりに電気工事を含めるようにしています。

電気設備は見た目の問題だけではありません。無理な配線処理や不適切な接続は安全面にも関わるため、電気工事士による対応が必要です。

壁の波打ちを直す下地調整と既存巾木・廻り縁の撤去復旧費

築年数が経過した住宅では、既存壁がわずかに反っていたり、柱や間柱の位置で壁面に段差があったりします。

硬い複合ボードを歪んだ壁へそのまま固定すると、継ぎ目に段差が出たり、クロスを貼った後に波打ちが目立ったりすることがあります。施工前にレーザーや定規で壁面を確認し、必要に応じてパッキン材や下地調整で平滑にする工程が欠かせません。

完成後は見えなくなる工程ですが、クロスの仕上がりと耐久性に影響する部分です。見積書に「下地調整」「巾木・廻り縁復旧」が含まれているかを確認しましょう。

ネオマ断熱ボードの厚みと断熱性能を左右する建材の特徴

ネオマ断熱ボードを選ぶ際は、価格だけでなく、厚みと納まりのバランスを見る必要があります。

一般的には、断熱材は厚いほど性能が上がります。しかし、室内側から施工するリフォームでは、厚みを増やすことで枠まわりの工事費や室内の圧迫感も増えます。現場では「最も厚い製品」より、「住宅に無理なく納まる製品」が結果的に費用対効果のよい選択になる場合があります。

熱伝導率0.020のフェノールフォームと石膏ボードが一体化した複合建材の強み

ネオマフォーム部分の熱伝導率は0.020W/(m・K)です。熱伝導率は数値が小さいほど熱を通しにくいことを示します。

ネオマ断熱ボードは、このフェノールフォームと石膏ボード9.5mmが一体になっているため、断熱材を施工してから別途石膏ボードを張る工程を減らしやすい点が特徴です。

建材の種類熱伝導率の目安施工時の特徴
ネオマ断熱ボードの断熱部0.020W/(m・K)断熱材と石膏ボードが一体
一般的なグラスウール16K約0.045W/(m・K)柱間への充填に使われることが多い
押出法ポリスチレンフォーム約0.028〜0.040W/(m・K)別途、内装下地が必要になる場合がある

ネオマフォームはフェノール樹脂を使用した断熱材で、メーカー資料では熱に強く、火に当たると炭化し、燃焼時の発生ガスが少ない特性が示されています。内装材としては石膏ボード側が室内にくる納まりとなるため、施工方法や法令への適合は必ず建物ごとに確認します。

薄さ約34.5mmから約39.5mmで部屋の広さを犠牲にしない空間設計

現在の主な規格は、以下の2種類です。

  • RS-25:断熱材25mm+石膏ボード9.5mm=総厚約34.5mm
  • RS-30:断熱材30mm+石膏ボード9.5mm=総厚約39.5mm

たとえば6畳間の四方の壁を約35mmふかした場合、部屋の内寸は両側で約70mm小さくなります。家具配置に大きく影響しないことも多い一方、収納扉、窓台、カーテンレール、エアコン配管などとの関係は確認が必要です。

私たちの現場感覚では、室内断熱では「性能を数mmでも上げる」より、「既存の枠・設備を活かして余計な造作を増やさない」ほうが、予算全体として納得感のある仕上がりになるケースが少なくありません。

寒冷地や最上階天井など施工箇所に応じた適切な厚みの選び方

関東の一般的な住宅では、北側の外壁、角部屋、最上階天井、窓の多い部屋など、寒さを感じる場所を優先して施工する方法があります。

  • 北側の洋室・外壁面 RS-25またはRS-30を検討し、窓断熱と併せて考えます。
  • 最上階の天井面 夏の屋根からの熱、冬の熱損失の両方を確認し、天井裏の状況に応じて断熱方法を選びます。
  • 部屋全体ではなく外壁面だけ 予算を抑えたい場合に有効です。間仕切り壁より、外気に接する壁の優先度が高くなることがあります。

厚み選びでは、既存窓枠の出幅、室内ドアの開閉、コンセントの位置、家具の納まりまで確認しましょう。

ネオマ断熱ボードのDIY施工をおすすめしない理由と現場トラブル

ネオマ断熱ボードは既存壁の上から施工できるため、DIYでも扱えそうに見えるかもしれません。しかし、断熱性能を活かし、内装として安全に仕上げるには、下地確認・固定・気密・電気・枠まわりの処理が必要です。

材料代だけを抑えるためにDIYを選んだ結果、浮き・隙間・クロス割れ・結露リスクにつながる場合があります。

下地の間柱位置を見落としたビス固定不良とボードの浮き

ボードを固定する際は、既存壁の奥にある間柱や軽量鉄骨下地の位置を確認し、適切な長さのビスで固定します。

下地を外して石膏ボードだけに固定すると、手で押したときに壁がたわんだり、経年で継ぎ目のクロスが割れたりする原因になります。

固定状況施工後の状態起こり得る問題
下地まで適切に固定ボードが安定しやすい仕上がりを維持しやすい
下地を外して固定ボードが浮く・たわむことがあるクロス割れ、剥がれ、再施工

また、エアコンや棚を取り付ける位置がある場合、後からどこに下地があるか分からなくなることもあります。施工前に設備の位置を確認し、必要なら補強方法を検討します。

気密テープ処理を省くことで発生する壁内結露のリスク

断熱改修では、断熱材を入れるだけでなく、暖かく湿った室内空気が壁の奥へ入り込む経路を減らすことが重要です。

ボードの継ぎ目、床・天井との取り合い、窓枠まわりなどに隙間が残ると、条件によっては内部結露のリスクが高まります。

  • 室内の湿気を含む空気が隙間から壁内へ入る
  • 外壁側で温度が下がる
  • 壁内で結露し、カビや木部の劣化につながる可能性がある

結露の起こりやすさは地域、壁の構成、換気状況、暖房方法によって異なります。そのため、既存壁の構造を確認せずに一律の施工をするのではなく、建物ごとに納まりを考える必要があります。

接着剤の選定ミスと開口部取り合いの納まり不良による失敗例

断熱材には使用できる接着剤の種類があり、製品の施工要領に沿った材料を選ぶことが前提です。適さない接着剤を使うと、接着不良や断熱材への影響が起こるおそれがあります。

また、開口部の処理はDIYでは特に難しい部分です。既存壁に約35〜40mmの厚みを追加すると、窓枠やドア枠が相対的に奥まります。見切り材を使わずに無理に納めると、枠の断面が見えたり、建具の開閉に支障が出たりします。

断熱性能と見た目の両方を成立させるには、施工前の採寸と納まりの検討が欠かせません。

他の断熱リフォーム工法とネオマ断熱ボードの施工価格に対する費用対効果を徹底比較!

断熱改修には複数の方法があります。ネオマ断熱ボードが向いているのは、家全体を一度に改修するのではなく、寒い部屋や結露が気になる部屋を優先して改善したい場合です。

断熱改修工法概算施工費用(1㎡あたり)工期目安(6畳間)部屋の狭まり主な特徴
ネオマ断熱ボード重ね張り約10,000円〜18,000円約2〜3日約35〜40mm解体を抑え、部屋単位で施工しやすい
グラスウール充填断熱約18,000円〜30,000円約4〜7日基本なし壁を開けて内部の状態を確認できる
外張り断熱改修約20,000円〜35,000円約2〜3週間基本なし外壁改修と同時なら検討しやすい
スタイロフォーム直張り約8,000円〜14,000円約2〜3日約40〜60mm別途石膏ボード施工が必要になる場合がある

グラスウール充填断熱への全解体改修との価格と手間の差

壁を開けてグラスウールを入れ直す方法は、壁内の状態を確認できる点が大きな利点です。雨漏り跡、柱の腐食、配線の更新などがある場合は、こちらが適することがあります。

その一方で、解体・復旧・処分の工程が増えるため、費用と工期は大きくなりやすい工法です。

既存壁の状態に問題がなく、特定の部屋だけ寒さを改善したい場合は、ネオマ断熱ボードによる重ね張りのほうが現実的な選択になることがあります。

外張り断熱改修と比べた足場代不要によるコストメリット

外壁側から断熱材を施工する外張り断熱は、室内を狭めず、建物全体を連続して断熱しやすい工法です。

ただし、外壁工事では足場が必要になることが多く、戸建て住宅では足場だけで約15万円〜25万円程度かかる場合があります。外壁材や塗装の改修も伴うため、予算は大きくなりやすい傾向です。

北側の寝室だけが寒い、子ども部屋の結露を抑えたい、といった部屋単位の課題には、室内側からの施工が合うことがあります。

スタイロフォーム直張りと比較した防火性能と仕上がり精度の違い

押出法ポリスチレンフォームは材料価格を抑えやすい断熱材ですが、室内壁として仕上げるには、通常は別途石膏ボードなどの内装下地が必要です。

  • フェノールフォーム(ネオマ断熱ボード芯材):熱伝導率0.020W/(m・K)
  • 押出法ポリスチレンフォーム:熱伝導率約0.028〜0.040W/(m・K)

ネオマ断熱ボードは、断熱材と石膏ボードが一体化しているため、断熱層と内装下地を同時に施工しやすい構成です。

ただし、どちらの材料が適するかは、断熱したい部位、既存壁の構造、求める性能、予算、内装制限などで変わります。材料価格だけではなく、施工後の仕上げまで含めた総額で比べることが重要です。

ネオマ断熱ボードの施工価格で見積もりを依頼する際の注意点と失敗しないチェックリスト

ネオマ断熱ボードの見積もりでは、「断熱工事一式」という表記だけで判断しないことが大切です。

大信建設でも、断熱材の枚数だけを示すのではなく、枠まわり、コンセント、巾木、クロス、廃材処分まで内訳を分けて説明するようにしています。追加費用が発生しそうな条件を、工事前にできるだけ共有するためです。

材工一式表記に惑わされず副資材や見切り材の記載を確認する方法

見積書では、次の項目が含まれているかを確認しましょう。

見積書で確認したい項目含まれていない場合に起こり得ること確認ポイント
見切り材・枠まわり処理段差が残る、追加工事になる窓・ドア周囲の納まりが記載されているか
気密テープ・コーキング隙間が残る可能性目地・取り合いの処理が含まれるか
コンセント・スイッチ延長器具が復旧できない場合がある電気工事が計上されているか
巾木・廻り縁復旧仕上げに隙間が残ることがある撤去・新設の内容があるか
クロス・パテ工事ボードのままでは室内壁として完成しない仕上げ範囲が明記されているか

住みながら最短日数で部屋の寒さと結露を根本解決する相談手順

住みながら工事を進めるには、施工前の準備が重要です。

  1. 寒さ・結露を感じる位置を記録する
    北側の壁、窓際、床付近など、特に冷える場所を確認します。
  2. 家具の移動範囲を決める
    910mm×1,820mmのボードを搬入・加工するため、壁際だけでなく作業スペースも必要です。
  3. 窓枠・ドア枠・コンセントを現地で確認する
    厚みが増えた後の納まりを施工前に確認します。
  4. ボード施工からクロス復旧までの工程を確認する
    住みながら進める場合、作業日数、騒音、家具の戻し時期を事前に把握します。

私たちの6畳洋室・外壁2面の試算では、実作業は2日間でした。ただし、壁内の傷み、家具量、エアコン移設、クロスの乾燥時間などによって日程は変わります。

地域密着の自社施工店へ現地調査を依頼して正確な見積もりを取る重要性

ネオマ断熱ボードは、施工後に見えなくなる下地確認と気密処理が重要です。

現地調査では、壁の歪み、下地位置、枠の出幅、電気設備、家具配置、搬入経路まで確認する必要があります。営業担当だけでなく、施工内容を理解する担当者が確認することで、見積もりと現場の差を減らしやすくなります。

材料費が安く見える見積もりでも、見切り材、電気工事、クロス、処分費が別になっていることがあります。複数社から見積もりを取る場合も、総額だけでなく、どこまで復旧してもらえるのかを比べることが大切です。

よくある質問

ネオマ断熱ボードの施工価格はいくらですか?

施工費込みでは、1㎡あたり約6,000円〜18,000円が目安です。クロス仕上げ、電気工事、窓枠まわりの造作まで含めると、1㎡あたり約10,000円〜18,000円になることが多く、既存壁の状態によって変わります。

ネオマ断熱ボードは6畳でいくらかかりますか?

6畳間の壁・天井を施工する場合、税別約25万円〜38万円が目安です。外壁2面だけなら、施工面積約18㎡で税別約18万円前後に収まるケースもあります。

ネオマ断熱ボードは既存壁の上から貼れますか?

既存壁に大きな浮き、雨漏り、腐食がなく、下地へ適切に固定できる場合は上から施工できることがあります。総厚は約34.5mmまたは約39.5mm増えるため、施工前に窓枠・ドア枠・コンセントの納まり確認が必要です。

ネオマ断熱ボードはコンセントを外さないとダメですか?

コンセントやスイッチは、壁が約35〜40mm前に出るため、原則として延長・復旧の電気工事が必要です。1か所あたり約2,000円〜4,500円が目安で、施工は電気工事士に依頼します。

ネオマ断熱ボードは窓枠が埋まりませんか?

既存窓枠の出幅が約35mm以上ない場合、壁より枠が奥に入ることがあります。その場合は、1か所あたり約3,500円〜7,000円程度の見切り材や枠延長工事を検討します。

ネオマ断熱ボードはDIYで施工できますか?

ボードは1枚あたり約11kg前後あり、下地固定、気密処理、電気設備、枠まわりの加工が必要です。ビスが下地を外すと浮きやクロス割れにつながるため、DIYより施工店への依頼が無難です。

ネオマ断熱ボードは何日で施工できますか?

6畳間の外壁2面程度であれば、実作業2日程度で完了するケースがあります。壁・天井全面、エアコン脱着、下地補修、クロス乾燥などがある場合は、約2〜3日以上かかることがあります。

引用・参照元

著者紹介

著者 – 大信建設

神奈川や東京の住まいで「冬場の寒さや結露をどうにかしたい」という内装・断熱のご相談をいただく際、既存の壁を壊さずに施工できるネオマ断熱ボードは非常に優れた選択肢となります。しかし、他社様の見積もりで「材工一式」とだけ書かれた大雑把な提示を受け、後から枠周りの見切り処理やコンセント移設の追加費用を請求されて困惑されたお客様のお話を耳にすることが少なくありません。

ネオマ断熱ボードは、薄手でありながら高い性能を発揮する反面、下地の不陸調整や気密テープの確実な施工、開口部の納まりを熟知していないと、隙間からの熱逃げや壁内結露といった不具合を招く建材です。私たちは現地状況を丁寧に確認し、最短1日で提示する見積もり段階から必要な工程や副資材の費用を包み隠さずお伝えしています。表面的な単価に惑わされず、工事内容と総額に納得した上で本当に暖かく快適な住まいを手に入れてほしいという思いから、施工現場の視点でこの記事をまとめました。

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